長子権復帰の原理とハランでの勝利の関係

 

 

長子権復帰をするためには、アダムの位置の復帰、アベルの位置の復帰をしなくてはなりません。

 

ヤコブ路程を見た時、
アダムの位置の復帰=天使との組討ちの勝利=縦的な蕩減復帰(内的)
アベルの位置の復帰=エソウの自然屈服=横的な蕩減復帰(外的)
となります。

 

言い換えれば、先にアダムの位置を復帰しなければ、アベルの位置は復帰できないことになります。サタンは、アダムが堕落したので、縦的な関係を奪い、カインがアベルを殺したので次に横的な関係を奪いました。

 

絶対信仰(神を愛する)、責任分担を成すこと必要であり、ハランでの勝利が不可欠。それの2つを復帰するためには、どんな状況(嘆息圏)におかれていても神様を愛する=絶対信仰

ヤコブのようにどんな状況(嘆息圏)でもカナン復帰を忘れない。=責任分担を忘れない。

カインを自然屈服することができる讒訴条件のない神様の基盤を築いていくには、嘆息圏を勝利して自ら自分で基盤をつくる(責任分担)ことが必要になります。

 

ですから、嘆息圏は必ず必要であることが考えられます。嘆息圏(ハラン)を勝利しないと長子権復帰はでないことになります。

 

責任分担がなぜ必要かというと、エデンの園で、天使長を真の愛で主管する(本来の人間の責任分担)ことができなかったので、長子権復帰も同じ原理に基づき、神の恩寵(95%)だけでは、カイン圏(天使長)を屈服することができず、自らの力(5%)で自然屈服させなければならないからです。

 

同じように、なぜ自然屈服かというと、エデンの園では、天使長を真の愛で主管する原理なので、同じ原理が適用され、強制的な屈服では長子権が移動しない(天使長から主管性を復帰できない)からです。(原理の絶対性)

 

我々の信仰生活の中で、にっちもさっちもいかなくなるような、まるで腿のつがいをはずされて、身動きが取れないような状況。ただただ耐えるしかない状況がよくあります。ある一定期間耐え忍ぶと(①どんな状況でも神様を愛し、信ずる。②責任分担を必ずなしとげる努力しつづける)、信じられないような全く違った状況が展開され、相手が自然屈服したり、新しいものを得ることがあります。

 

結論として、ハラン(嘆息圏)で勝利しなければ、アダムの位置の復帰、アベルの位置の復帰もできないことになります。