カイン圏の前に外的に無能な立場にいることを明確に認識する

 

 

カイン圏に対し、「自分が無能な立場にいるということを明確に理解する」ことは、長子権復帰にはとても重要であると思います。

 

「自分が有能であると思った瞬間からサタンが入る」と感じてきました。
エス様は「自分をむなしゅうしなさい」と言われました。
御父母様は「真の父母の心情、僕の体」とおっしゃいました。

 

私が家庭を持った頃、ある先輩が、事業を起こしました。とても実力がある方で、兄弟のことを真剣に考える尊敬する先輩でした。しかし、始めてみるとうまくいかないことが多く、信じられないような事件が次々とおこり、すべてが閉ざして行きました。私は、「なぜだろう?」と真剣に悩みました。最初は理由が全くわかりませんでしたが、後にあることに気が付きました。

 

その方は内部で培った人脈を利用し出発したのです。マイナスから出発しませんでした。つまり無能な立場から出発しませんでした。また、「自分がカイン圏に対し有能である」という意識があったように思います。何か問題が起こると、あまりにも大変なことが多かったので、結局カイン圏(サタン世界)のせいにするしかありませんでした。

 

 私たちは、どんなに精一杯やっても、うまくいかなくなり、否定され、サタン世界(カイン圏)から「お前は無能だ、お前は無能だ」と霊的に囁かれているような出来事がよく起こります。

 

その時がとても大切ではないかと思います。

 

「自分は有能である」という傲慢な思いはなかなか自分では分別できません。そのような出来事がおこった時、どんなに自分が正しくとも絶対にカイン圏を裁かず、じっと自分のこととして反省し、耐え、消化する必要がある思います。自分を否定するということです。それはとても大変なことですが、そのことを理解するまで、落ちるところまで落とされてしまいます。

 

このことを理解するには、ヤコブがラバンに対し、どのような姿勢だったかを研究する必要があると思います。ヤコブは苦難の中、ラバンに対し「お前は間違っている」と敵対してしまったら、エソウを自然屈服(長子権復帰)することはできなかったと思います。

 

 

「神の闘士は共通のある性質をもっています。彼らは一様に、自己と環境を否定することから使命を出発しているのです。イサクの息子ヤコブも例外ではありません。 」(み旨と世界P284)

 

「『自分の祝福のことなど考えないで、ひたすら神の目的のために献身させていただきたいのです』と先生もそうしたごとく、あなた方もこのように、僕の僕の立場、完全に自己を否定した立場から出発すべきです。 」(み旨と世界P600)

 

「そのくらい真剣に歩むことによって日々自らを再発見しながら、一日一日を新しき日として、先生の基準を目指して日々発展していくというような私たちの日常生活であるべきです。外に吹きすさぶ嵐を乗り越える最善の秘訣も、自分自身を乞食をもうらやむような最低の位置におくことです。良い食事や十分な睡眠、快適な生活等はかえって重荷になるだけです。自分を僕をもうらやむような僕の僕の位置においてみて初めて己を知ることができ、知れば飛躍することができます。」(み旨と世界P606)

 

 

 

teson(ブログ管理者)の一言

自分の弱さ、未熟さ、無能さを受け入れる。これは本当に大切な事だと思います…
弱さを認める事は、自分らしさ、自然体になれるという事。そうすることで「神様が与えて下さった本来の自分」を発見することが出来ると感じました。自分の中に神様がおられるという事を絶対的に確信した時、己を知ることができ、知れば飛躍することができます。」というみ言に繋がると思います。
否定に弱く、見栄っ張りな私には、とても心に刺さる内容でした。